断食で何キロ痩せる?週・月・年の目安
かんたんな答え: 断食では、週に0.5〜1.5ポンド(約0.2〜0.7 kg)減る人が多く、8〜12週間で体重のおよそ3〜8%にあたります。200ポンド(約90 kg)の人なら、3か月で6〜16ポンド(約2.7〜7.3 kg)です。結果は開始時の体重、プロトコル、摂取カロリー、運動、そして個人の代謝によって変わります。
誰もが具体的な数字で答えてほしい問いです。当然だと思います。生活を変えると決める前に、何に取り組むのかを知っておきたいものです。
正直な答えは、結果には大きな個人差があるということです。ただ、臨床試験と実際の利用のデータは、確かな幅と現実的な見通しを示せるだけ集まっています。
臨床試験が示していること
管理された研究の硬いデータから始めます。
16:8の時間制限食:
- Gabelら(2018), Nutrition and Healthy Aging:参加者23人が12週間で体重の平均2.6%減(開始時210ポンド〈約95 kg〉ならおよそ5.5ポンド〈約2.5 kg〉)
- Wilkinsonら(2020), Cell Metabolism:12週間で体重の3%減、血圧とコレステロールの改善も
- Cienfuegosら(2020), Cell Metabolism:4時間と6時間の食事ウィンドウで、8週間に体重のおよそ3.2%減
5:2:
- Harvieら(2011), International Journal of Obesity:女性が6か月で平均6.4 kg(14ポンド)減
- Sundforら(2018), Nutrition, Metabolism and Cardiovascular Diseases:12週間で平均5.2 kg(11.5ポンド)減
隔日断食:
- Varadyら(2013), Nutrition Journal:3〜12週間で体重の3〜8%減
- Trepanowskiら(2017), JAMA Internal Medicine:6か月で体重の6%減。ただし毎日のカロリー制限と同程度
OMAD(一日一食):
- 管理されたデータは限られますが、2007年に American Journal of Clinical Nutrition に載った研究(Stoteら)では、カロリー制限なしでも1日1食で8週間に体脂肪が1.1 kg減りました
現実的な時間の流れ
研究データと実際によく見られる結果を合わせた、多くの人がそれぞれの段階で期待できるものです。減量計算ツールは、自分の開始時の体重と目標を同じ時間軸に載せてくれます。
1〜2週目:水分が動く時期
- 体重計の減り:3〜7ポンド(約1.4〜3.2 kg)
- 実際の脂肪の減り:0.5〜1ポンド(約0.2〜0.5 kg)
- 起きていること:炭水化物が減ってグリコーゲンが減り、その1 gが3〜4 gの水を抱えています。インスリンが下がることで腎臓もナトリウムと水を排出します。この最初の減りは励みになりますが、主に脂肪ではありません。
1か月目:リズムをつかむ
- 体重計の合計:4〜8ポンド(約1.8〜3.6 kg)
- 実際の脂肪の減り:2〜4ポンド(約0.9〜1.8 kg)
- 起きていること:体が断食のスケジュールに慣れました。断食中の空腹は弱まりました。カロリー赤字が一定して続いています。脂肪の減少が本格的に、そして続けられる速さで始まっています。
2〜3か月目:いちばん良い時期
- 体重計の合計:8〜18ポンド(約3.6〜8.2 kg)
- 実際の脂肪の減り:6〜12ポンド(約2.7〜5.4 kg)
- 起きていること:多くの人がもっとも良い結果を見るのがここです。習慣が定着し、代謝面の利点が積み上がり、脂肪は週1〜2ポンド(約0.5〜0.9 kg)の速さで着実に減ります。服の合い方がはっきり変わります。人から言われるようになります。
4〜6か月目:進みは続く(ただし遅くなることも)
- 体重計の合計:15〜30ポンド(約6.8〜13.6 kg)
- 実際の脂肪の減り:12〜25ポンド(約5.4〜11.3 kg)
- 起きていること:体が適応し、小さくなった体は必要なカロリーが減るため、進みは遅くなることがあります。停滞期がよく起こるのもこの時期です。プロトコルや摂取カロリーの調整が必要になることがあります。
6〜12か月目:長い目で見た結果
- 体重計の合計:20〜50ポンド(約9〜23 kg)以上
- 起きていること:長く続けられるかが主な要因になります。2022年に Obesity Reviews に載った総説では、断食の参加者は12か月の時点で体重の5〜7%の減少を保っており、他の食事法と同程度でした。断食に運動を組み合わせた人のほうが、減った分をより多く保っていました。
個人差という要素
この幅が広いのには理由があります。2021年に Nature Medicine に載ったBerryらの解析では、同じ食事に対する代謝の反応が個人によって最大10倍違いました。遺伝、腸内細菌、活動量、睡眠の質、ストレス、開始時の体組成のすべてが、自分の結果に影響します。
減らすべき体重が多い人ほど、最初は速く減る傾向があります。300ポンド(約136 kg)から始めた人は最初の1か月で20ポンド(約9 kg)以上減ることもありますが、160ポンド(約73 kg)から始めた人は同じ期間に4〜6ポンド(約1.8〜2.7 kg)かもしれません。これは普通のことです。
結果を左右する要因
開始時の体重
開始時の体重が重いほど、最初の減りは速いのがふつうです。体重が重い人は基礎代謝が高く、同じ断食プロトコルでもカロリー赤字が大きくなります。2019年に JBI Database of Systematic Reviews に載ったメタ分析では、BMIが30を超える参加者は、BMIが25〜30の参加者のおよそ2倍の速さで体重が減りました。
断食のプロトコル
制限の強いプロトコルほど、結果は速く出る傾向があります。順序はおおむね、隔日断食 > 20:4/OMAD > 18:6 > 16:8 > 14:10 です。ただし続けられなければ、強いほうが良いとはかぎりません。1年続ける16:8は、3週間でやめる20:4に勝ります。ひとつ上に進んだときに何が起こるかは、1日18時間の断食のページで扱っています。
食事の質と量
食事ウィンドウで何を食べるかは大きく効きます。2023年に European Journal of Clinical Nutrition に載った研究では、断食に地中海式の食事を組み合わせた参加者は、食事の指針なしに断食した人より47%多く体重を減らしました。とくにタンパク質は、筋肉量を保ち空腹を抑えるうえで重要です。
運動
断食に筋力トレーニングを足すと、体組成の結果が大きく良くなります。Moroら(2016, Journal of Translational Medicine)は、16:8と筋力トレーニングの組み合わせで筋肉量を保ちながら脂肪量が16.4%減ることを見つけました。有酸素運動はカロリー赤字を大きくしますが、体組成への効果はそれほどではありません。
睡眠とストレス
停滞期のガイドで扱ったとおり、睡眠不足は脂肪の減少を半分にし、筋肉の減少を増やします。慢性のストレスはコルチゾールを上げ、腹部への脂肪の蓄積を進めます。こうした生活の要因は、完璧な断食プロトコルの利点を簡単に打ち消します。
年齢と性別
代謝率は加齢とともに下がり、20歳以降は10年でおよそ1〜2%です。女性は男性より減りが遅いのがふつうで、筋肉量が少ないこと、ホルモンの型が違うこと、月ごとの変動が体重計の進みを隠すことが理由です。2022年に Obesity に載った研究では、同じ断食プロトコルの12週間で、男性は女性より平均1.8 kg多く減りました。
一定して続けること
これが何よりも効きます。2020年に British Medical Journal に載った解析では、減量の結果のばらつきは、食事法の種類より続けられたかどうかで説明できる部分のほうが大きくなりました。週6〜7日きちんと断食した人は、週3〜4日の人のおよそ3倍減っています。
現実的な期待とそうでない期待
現実的:
- 週に1〜2ポンド(約0.5〜0.9 kg)の脂肪の減少
- 3か月で10〜20ポンド(約4.5〜9 kg)
- 6か月で20〜40ポンド(約9〜18 kg)
- 体重計がまったく動かない週があること
- 最初は速く、時間とともに遅くなること
現実的でない:
- 週に5ポンド(約2.3 kg)以上の脂肪の減少が続くこと
- 最初の1か月で30ポンド(約13.6 kg)
- 揺れのない、完全に直線的な減量
- 6か月目も1か月目と同じ速さで減ること
- 食事の質にまったく注意を払わずに大きな結果が出ること
こうした時間の流れが実際にどう見えるかは、ビフォーアフターの記事で扱っています。断食の成果シミュレーターは、自分の数値から30日、60日、90日の見通しを出します。
結果を最大にするには
研究にもとづくと、次の要因が断食の結果をもっとも良くします。
- 続けられるプロトコルを選び、評価する前に少なくとも4〜6週間続けること
- タンパク質を十分にとること(体重1 kgあたり1.6〜2.2 g)。筋肉を保ち、空腹を抑えます
- 週に最低2〜3回筋力トレーニングをすること
- 7〜9時間眠ることを一定に保つこと
- 毎日の体重計ではなく、体重の傾向、寸法、写真で進み具合を追うこと
- 断食の時間を正直に保つこと。 進まなくなる原因の多くは実はここにあります。ここでクリーム、あそこで「カロリーゼロ」の粉。断食は破られる?は、厳密な断食ではなく減量の観点から個々の品目に答えます。この違いは大事です。タンパク質を含まない数キロカロリーなら、正直な答えは「何も変わらない」であり、それを失敗と受け取ることが、うまくいっていたものをやめるいちばん速い道だからです。
結果が出るまでどのくらいかかるかについては、時間の流れをまとめたガイドがあります。
Fastedにできること
Fastedは連続記録と体重の傾向を時間をかけて追い、順調かどうかを判断する材料をくれます。スケジュールの選択肢が複数あるので、16:8から始めて必要に応じて調整できます。体重記録はFasted Proの機能で、傾向の分析が日々の揺れをならしてくれるので、本当の進み具合が見えます。体重計が日ごとに跳ねても、はっきりした傾向線があれば、あわてて何かを変えずにすみます。
よくある質問
断食で1か月に20ポンド(約9 kg)減らせますか
多くの人にとっては減らせません。1か月で20ポンドの脂肪を減らすには1日およそ2,500 kcalの赤字が必要で、安全でも続けられるものでもありません。最初の1か月で15〜20ポンド(約6.8〜9 kg)減る人はいますが、その多くは脂肪ではなく水分です。脂肪の減少の現実的な目安は、1か月に4〜8ポンド(約1.8〜3.6 kg)です。
16:8で1週間に何キロ減りますか
16:8を続けている人の多くは、週に0.5〜1.5ポンド(約0.2〜0.7 kg)減ります。カロリー赤字、開始時の体重、活動量によって変わります。2ポンド(約0.9 kg)減る週もあれば、まったく減らない週もあります。大事なのはある1週間ではなく、数か月にわたる週あたりの平均です。
なぜ他の人ほど速く減らないのですか
個人差は非常に大きなものです。遺伝、開始時の体重、体組成、ホルモンの型、睡眠の質、ストレス、使っている薬のすべてが速さに影響します。自分の3週目を、他人のいちばん良い場面と比べても、苛立ちが増えるだけです。自分の傾向線に目を向けてください。
減る速さは時間とともに遅くなりますか
遅くなります。これは普通のことで、そうなるはずのことです。小さくなった体は使うカロリーが減り、代謝は適応し、カロリー赤字は自然に小さくなります。多くの人は1〜3か月目にもっとも速く減り、その後はゆるやかになります。これは失敗ではなく生理です。ときどきプロトコルを調整すれば、進みは続きます。
断食では速く減らすのと、ゆっくり減らすのと、どちらが良いですか
控えめな速さ(週1〜2ポンド、約0.5〜0.9 kg)が一般にもっとも良い選択です。速く減らすと、筋肉の減少、胆石、栄養不足、代謝の適応のリスクが上がります。ゆっくり減らすほうが筋肉を保ち、続けられます。2016年に Obesity Reviews に載ったメタ分析では、2〜5年の追跡で、急激な減量はゆるやかな減量よりはるかに大きなリバウンドにつながりました。